鉄筋コンクリート構造物の再劣化を阻止する工法です。
NETIS登録:セルガード
登録番号:-KT-18077-A
セルガード工法とは
- ポリマーセメントモルタルと防錆剤の2つの材料を用いた鉄筋コンクリート補修材です。
- モルタルは緻密なペガモルFAを用います。
- コンクリート中を拡散、浸透する鉄筋の防錆作用の高いペガサビンを用います。
- 補修部分の再劣化とマクロセル腐食を防止します。
- ペガモルFA、ペガサビンはそれぞれ単独で使用できます。
ペガモルFAの特長
- モルタルの成分にフライアッシュ(FA)を用いることによって、硬化したモルタルは緻密で、水も、塩化物、炭酸ガス、硫化物などの鉄筋を錆びさせる物質が補修した部位から、侵入するのを防ぎます。
- FAのポゾラン反応が起こり、約90日をかけてゆっくり反応が進み、28日強度の1.4倍(日本フライアッシュ協会の資料による)位に圧縮強度が増します。また同時に緻密性も増し、寒冷地での凍結融解にも対応します。
28日圧縮強度(N/mm2) | 曲げ強度(N/mm2) | 付着強度(N/mm2) | 乾燥収縮率(%) |
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42.7 | 8.7 | 2.4 | 0.048 |
ペガサビンの特長
- ペガサビンの主成分の防錆作用を司る物質は亜硝酸カルシュームです。この中の亜硝酸は少量で優れた鉄筋の防錆作用を発揮します。
- ペガサビンには亜硝酸イオンがコンクリート中を拡散、浸透するのを助ける、特殊な界面活性剤を数種類、混入しています。施工に当たってはペガモルFAに混和して使うことにより、亜硝酸の総量は多くなり、高い浸透性能と相まって、補修した部位から周辺への亜硝酸イオンの拡散が図られます。
- 補修した部位の周辺から母材へ亜硝酸イオンが拡散して、マクロセル腐食を防ぎます。
- 鉄筋の残存錆中にも浸透していき、鉄筋の鉄部表面に不動態被膜と言われる薄膜を形成して、鉄筋の腐食を防ぎます。この作用によって施工時のケレン作業が軽減されます。補修モルタルと鉄筋の付着が確保されるのであれば、3種ケレンでも施工可能です。